未来予測入門【書籍の要約】
未来予測:人口統計などの数十年先まで正しく予測できるものや、国際情勢など5年~10年程度予測可能なものをベースにして、修正を加える。
歴史を学び、普遍的なパターンを学ぶことで 良い修正ができる
情報
情報は、素材としてのインフォメーションと分析結果としてのインテリジェンスがある。
インテリジェンスには、
基礎インテリジェンス:トレンドの把握
動態インテリジェンス:今起きていることの分析
見積もりインテリジェンス:未来の予測
がある。
未来予測の手順
①4つの問いの設定:ひとつの問いを作ってから、
オープンクエスチョン/クローズドクエスチョン、現在の問い/将来の問いの2×2問に増やす。焦点を絞ることと視野を広げることが同時にできる。
②枠組みの設定:問いをどんどん分解して考えられる条件を特定する
③収集と整理:情報を活用しやすいように整理し、穴は補充する
④現状分析と未来予測:時代の大きな潮流が何か・潮流の推進力は何か考える。過去現在未来の連続性、複数の潮流、複数の推進力をうまくとらえる。
⑤戦略判断:未来における想定シナリオを複数作る⇔環境の変化に応じて戦略の修正、を繰り返す。
未来予測のための分析手法
アウトサイド・イン思考
世界について考える→業界→競合他社→自社の能力など内部環境→戦略・戦術を考える
世界の大きな潮流によって内部環境が変わることが往々にしてあるため
アナロジー思考:同じような前例、他業界、他商品から学ぶ。論理的思考ではないので、相違点に着目した検証作業が不可欠。
シナリオプランニング:バックキャスティング:一般的、普遍的前提から、個別的・特殊的結論を得る。遠い未来像を設定し、それが起こるためにどんな条件が必要か考える。
シナリオプランニング:フォアキャスティング:過去から現在に至るトレンドを何らかの形で未来に延長する方法。個別的な事例から一般的普遍的な規則法則を見出す帰納的方法。過去現在未来の流れに沿うので、比較的単純な近未来の予測ができる。
成功する人は偶然を味方につける【書籍の要約】
些細な偶然が重要
才能と努力は重要だが、才能と努力だけで勝てるほど社会の競争は甘くない。
偶然、運の強さは必須といえる。
ひとり勝ち市場
一番手のものが市場を独占し、二番手の者が撤退するような市場。
絶対的なパフォーマンスの高さではなく、ライバルの一時的な不在などに起因する相対的なパフォーマンスの高さに影響され、そして決まったトップ層へ報酬が集中する。
才能と努力の誤解
運を軽視するのは、見返りが長期間来なくとも今努力し、困難に対処しやすくなるという意味では悪くない戦略かもしれない。
何度も思い出して使う知識は定着する。何度も反復して継続して努力したという記憶による認知のゆがみによって、「努力が大事だ!」と認識することになるのかも。
幸福の意外な正体【書籍の要約】
評価と幸福感
幸福度の自己評価が高いと心身の健康につながる
自分で人生を管理できている実感=自主性評点が高いと幸せ
車など人の持つものと比べられる地位財ではなく、人の持つものと関係なく喜びを得られる非地位財=健康、自主性、社会への帰属意識などによって真の幸福がもたらされる
感情と幸福感
ネガティブな感情の過剰な影響を認識し、ポジティブな感情を得た時の行動を見極めて反復することで幸福度の自己評価が高まる
外とのかかわり
・コミュニティへの参加機会、ネットワーク=社会関係資本を失うとストレスや孤立が生じる。→隣人を多く持つことで衝撃が少なく済む
・ほかの人と比べる欲望による衝動が強い、最も成功した人と比べてしまう、無数の選択肢が目に入ってしまうなど、非現実的な期待を増大しないように、シンプルに生きるのがいい
まとめ
自分自身が価値あると思えるものに集中し、いくつもの美徳に向けて努力することで変化にとんだ、リスクの分散された幸福な生活を送れる
プロカウンセラーの聞く技術【書籍の要約】
- 基本黙って聞く。意見を聞かれたら手短に。
- 相槌を打つ。相手の言葉の要点をつかんで聞く。
- 愚痴は親身になって聞くが、自分の中にためない。
- 愚痴の話題になった人のことをかばわない。
- 自分のことを話さない。経験則や考えを話さない。
- 聞かれたことしか話さない。
- どう思うか聞かれても同調してほしいだけの時は、同調する。
- 正解のある質問は答える。正解のない質問は「難しいですね」。
- 正解のある質問は情報に関する質問。
- 助言は、話し手が自分で答えにたどり着けるように行うべき。
- オープンになる。相手の感じることが正しいと受け入れる。
- 正論で殴る評論家にならない。
- 沈黙と間をうまく使う。
イノベーションと企業家精神【書籍の要約】
企業家精神
全く新しいことを行うことに価値を見出す精神。
変化を探し、変化に対応し、変化をイノベーションの機会として利用する
イノベーション
単なる厄介物を「資源」として利用する方法を見つけ、価値を与える
既に存在するものを修正したり運用するのではない。
すでに起こった変化や起きつつある変化に着目し、価値と満足を作り出し、ただの素材を資源としまたはビジョンのもとに既存の資源を組み合わせる。
内部の機会
①予期せぬ成功と失敗
予期せぬ成功:原因を深堀してとがらせる
予期せぬ失敗:準備不足や無能が原因でないなら、前提を再認識できるチャンス
②ギャップを探す
現実にあるものとあるべきものの乖離を見つける。
現実について間違った認識を持つと、努力は成果を期待できない分野に集中する
③ニーズ
労働力ニーズ:企業内部の、手動で人手が大量にいる仕事を自動化する
④産業構造の変化を知る
急速な成長、大型化、大規模化→設計マネジメント管理などの需要増
外部の機会
⑤人口構造の変化
n年後のm歳人口は現在のm-n歳人口。未来の顧客の人数は計算可能。
⑥認識の変化
健康、加齢、肥満、慢性病、老化への過剰な関心の増大
⑦新しい知識を活用する
いくつかの異なる知識の結合によるイノベーション
必要な全ての知識要素が既知として利用できるときのみ起きる
EmotionalAgility ハーバード流こころのマネジメント
EmotionalAgility「感情の敏捷性」とは
日々の状況に合わせて湧き上がった考えや感情を自分で柔軟に調節できること
面倒な感情や考えを無視するのではなく、向き合って現実に足を踏み出すこと
①向き合う:困難な状況の数や深刻さではなく、困難な状況どう向き合うか
・自分の弱さや過ちを受容して許すこと
・葛藤が生じたら、意志の力を発揮して解決するのではなく、なにもせず受け入れる
②距離を置く
・感情を言葉で表現する
・「私は学んだ、気づいた、理解した」抱いた感情へ距離をおき観察する
③理由を考えながら歩む
・他人の行動に影響されないように、自分の価値観を見極めて道標とする
・心の底で何が大切なのか
・どんな人間関係を築きたいのか
・どんな人生にしたいのか
⇒価値観に近づく行動を実践し続ける
④前進する
マインドセット(自分の信念)、やる気、習慣から人生を変える
・固定型マインドセットではなく成長型マインドセット=知性や個性は、柔軟で、学習や努力によって変えられる
・老化すると無力になるのではなく、成熟する。年を取るにつれて人生の状況は好転する…と考えたグループの方が寿命が長い
幸福の習慣【書籍の要約】
幸福な人生のための5要素
①仕事:失業状態でなく、仕事で毎日強みを使う機会があること
②人間関係:(夫婦関係を含め)親友である他者をもつこと
③経済:物ではなく体験・思い出のためにお金を使うこと
借金をせずに、毎月の貯金額を守れるシステムをつくること
④身体:健康的な食べ物を食べ、定期的に運動し、よく眠ること
⑤社会貢献:地域社会へお返しをすること